「露出配管」ってなんですか?

露出配管ってなんですか?

露出配管はトータルのコストが安く済む場合が多い

露出配管とは、配管の修理を行ったときに、壁や天井にむき出しの配管が見えるように取り付けることです。

通常、給水や排水の配管は、壁の中や天井裏、床下に隠れるように取付けてあります(隠蔽配管)。
しかし、何かのトラブルが起きて配管を修理する際に、壁や天井などの内側に配管するのが難しい場合があり、そういう時は隠蔽配管での工事ができません。

また、20年ほど前まではコンクリート内に配管を埋設する方法が主流であったため、そのような建物ではコンクリートの壁や床を壊しての工事になりますので、その分のコストがかかります。
壊したところは直さないといけないので、修復費用がかかってしまいますし、タイル貼りの壁や床の場合、同じタイルが手に入るとは限りません。

露出配管にすればトータルコストは安く済む場合が多く、壁や床を壊すことなく現状維持することが出来ます。 ただし、配管が露出することで美観が損なわれるのは気になるところです。
露出配管にリフォームカバーを取り付けたり、ステンレス製の配管を取付けることで、多少の見た目は改善されます。

露出配管のメリット、デメリットをよく比べて、どちらの工事がよいかを選ぶと良いでしょう。

露出配管のメリット

① 工事期間が短い
水漏れの場所を探し出す必要がなく、壁や床を解体して配管を工事 する必要がないため
② 費用を抑えることができる
工事期間が短くなれば、当然、その分費用も安くなります
③ メンテナンスしやすい
配管が見る場所にあるので、トラブルのメンテナンスが容易です

露出配管はトラブルの場所がすぐにわかります

露出配管トラブルの場所

露出配管のデメリット

① 破損しやすい
配管が外部に露出しているため、車やバイクとの接触、台風や突風時の飛来物との接触で破損してしまう可能性があります
② 劣化しやすい
紫外線や天候の影響によって劣化します。配管カバーを取り付けることで防ぐことができます
③ 凍結の恐れがある
寒冷地や冬季には配管が凍結してしまう可能性があります。保温材を巻いて配管カバーを取り付けることで防ぐことができます。
④ 外観的に好まれない場合がある
配管が目に見えるところにあるため、美観が損なわれます。配管カバー を付けたり、配管カバーの色を選ぶことで、多少は改善します。

漏水配管の施工例

露出配管を勧められたけど、どんな感じになるんだろう・・?
費用は安いほうがいいけれど、後で後悔しないかな・・?

露出配管での工事について、このような不安をお持ちになる方もいらっしゃると思います。
そこで、露出配管での施工例をいくつかご紹介します。
現場の状況にもよるのですが、おおよその感じがイメージ出来るのではないかと思います。
どうぞ、ご参考になさってください。

玄関まわりに給湯管を露出配管で取付ける 細断した架橋ポリエチレン管を段差にあわせて 取付ける。 給湯管に保温材を巻き付ける。
玄関横に給水管を露出配管で取付ける。 給湯管に保温材を巻きつける。
(施工前のアパートの入口)アパート3部屋分の給水管を新設。 給水管を露出配管で取付け、保温材を巻きつける。
(施工前の台所) 構造上、給水管を壁の中に納めることができないため、露出配管で給湯管を取付ける。 外にある給湯器から引き込んだ給湯管を台所の水栓につなぎ、美観を整えるためにリフォームカバーを取付ける。
最小限の工事をご希望のお客様 音調棒とテストバルブでの調査で浴室からの漏水と判断し、露出配管を取り付ける。 露出配管にリフォームカバーを取付けて、美観を整える。
屋外の給湯器から繋げた露出配管(給湯管)浴室の天井裏に引き込み、2F周りの配管と繋げる。 外観をキレイに見せたいとのご要望があり、 建物のデザインに合わせて茶色のリフォーム カバーを取り付ける。
(施工前の台所) 建物の周囲が狭く、外壁に配管を這わすことができないため、室内に配管を新設する。 配管の近くにIHヒーターがあるので、強度とサビに強いステンレス管を取付ける。
(施工前の外壁) 築40年の建物で床下漏水。給水管の劣化が進んでいたので、給水管を新たに引き直す。 壁に穴を開けて、トイレ・洗面所・浴室・洗濯場へ給水管を貫通させる。給水管を保護するために、保温材を巻き付ける。
(施工前の外壁) 外水栓の下で水漏れ、水道メーターまわりは埋設管で、途中から露出配管で新設。 給水管を取付け、風窓から床下へ配管を引き込んで各水まわりと接続する。
給湯管からの漏水で、ユニットバスに給湯管を露出配管で取付け、浴室水栓に繋げる。 リフォームカバーを取り付ける。
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