露出配管とは、配管の修理を行ったときに、壁や天井にむき出しの配管が見えるように取り付けることです。
通常、給水や排水の配管は、壁の中や天井裏、床下に隠れるように取付けてあります(隠蔽配管)。
しかし、何かのトラブルが起きて配管を修理する際に、壁や天井などの内側に配管するのが難しい場合があり、そういう時は隠蔽配管での工事ができません。
また、20年ほど前まではコンクリート内に配管を埋設する方法が主流であったため、そのような建物ではコンクリートの壁や床を壊しての工事になりますので、その分のコストがかかります。
壊したところは直さないといけないので、修復費用がかかってしまいますし、タイル貼りの壁や床の場合、同じタイルが手に入るとは限りません。
露出配管にすればトータルコストは安く済む場合が多く、壁や床を壊すことなく現状維持することが出来ます。 ただし、配管が露出することで美観が損なわれるのは気になるところです。
露出配管にリフォームカバーを取り付けたり、ステンレス製の配管を取付けることで、多少の見た目は改善されます。
露出配管のメリット、デメリットをよく比べて、どちらの工事がよいかを選ぶと良いでしょう。
露出配管はトラブルの場所がすぐにわかります
露出配管を勧められたけど、どんな感じになるんだろう・・?
費用は安いほうがいいけれど、後で後悔しないかな・・?
露出配管での工事について、このような不安をお持ちになる方もいらっしゃると思います。
そこで、露出配管での施工例をいくつかご紹介します。
現場の状況にもよるのですが、おおよその感じがイメージ出来るのではないかと思います。
どうぞ、ご参考になさってください。
玄関まわりに給湯管を露出配管で取付ける 細断した架橋ポリエチレン管を段差にあわせて 取付ける。 | 給湯管に保温材を巻き付ける。 | |
玄関横に給水管を露出配管で取付ける。 | 給湯管に保温材を巻きつける。 | |
(施工前のアパートの入口)アパート3部屋分の給水管を新設。 | 給水管を露出配管で取付け、保温材を巻きつける。 | |
(施工前の台所) 構造上、給水管を壁の中に納めることができないため、露出配管で給湯管を取付ける。 | 外にある給湯器から引き込んだ給湯管を台所の水栓につなぎ、美観を整えるためにリフォームカバーを取付ける。 | |
最小限の工事をご希望のお客様 音調棒とテストバルブでの調査で浴室からの漏水と判断し、露出配管を取り付ける。 | 露出配管にリフォームカバーを取付けて、美観を整える。 | |
屋外の給湯器から繋げた露出配管(給湯管)浴室の天井裏に引き込み、2F周りの配管と繋げる。 | 外観をキレイに見せたいとのご要望があり、 建物のデザインに合わせて茶色のリフォーム カバーを取り付ける。 | |
(施工前の台所) 建物の周囲が狭く、外壁に配管を這わすことができないため、室内に配管を新設する。 | 配管の近くにIHヒーターがあるので、強度とサビに強いステンレス管を取付ける。 | |
(施工前の外壁) 築40年の建物で床下漏水。給水管の劣化が進んでいたので、給水管を新たに引き直す。 | 壁に穴を開けて、トイレ・洗面所・浴室・洗濯場へ給水管を貫通させる。給水管を保護するために、保温材を巻き付ける。 | |
(施工前の外壁) 外水栓の下で水漏れ、水道メーターまわりは埋設管で、途中から露出配管で新設。 | 給水管を取付け、風窓から床下へ配管を引き込んで各水まわりと接続する。 | |
給湯管からの漏水で、ユニットバスに給湯管を露出配管で取付け、浴室水栓に繋げる。 | リフォームカバーを取り付ける。 |